目標貯蓄額未満なら貯蓄に専念しよう
一つの判断基準として、なくなったら困るお金かどうかで貯蓄と運用を決定するという考え方があります。
貯蓄したお金は、使わなければなくなりません。
しかし運用した場合、失敗するとお金がなくなったり減ったりしてしまうのです。
今貯めているお金は、なくなっても困らないお金でしょうか。
なくなってしまっても痛手にならないお金なら、思い切って運用に回してみて良いと思います。
しかし、もしもなくなってしまったら非常に困るお金であるなら、絶対に運用に使ってはいけません。
資産運用の基本は、余剰資産を使うことです。
貯蓄を始めた目的は人それぞれですが、将来の為や不測の事態に備えて貯蓄をしている人がとても多いはずです。
備えておきたい金額も人によって違いがあるはずなので、目標金額が蓄えられるまでは運用に使わず、しっかり貯蓄しておきましょう。
目標金額まで貯蓄することができたなら、それ以上の資産は運用に回しても良いでしょう。
ただし、この場合は目標貯蓄額には一切手を付けず、余剰金だけで運用しなくてはなりません。
資産を運用する際に余剰金を使うのには、心に余裕を持たせる意味もあります。
無くなってしまったら困るお金を使って運用すると、どうしても雲行きが怪しくなった時に焦りが出てしまいます。
運用に焦りは禁物です。
焦ってしまうと運用に失敗しやすくなるので、もしも失敗してしまっても絶対にダメージを受けない余剰金で運用をする必要があるのです。
貯蓄目標金額に達していない方はまずは貯蓄に専念し、余剰金が発生したらリスクの低い運用に取り組んでみてはいかがでしょうか。